ビギナーさん向け「家庭菜園のコツ」。
今回は「ニラ(韮)」の育て方をご紹介します!
「え、ニラ?地味じゃない?」「料理で使うかなあ」というあなた、ニラを甘く見てはいけません!
ニラは暑さや寒さで枯死することがなく、ほとんど手がかからないため、初心者にピッタリの野菜です。カロチンやビタミン、カルシウムが豊富で、摘んでも摘んでもまた伸びてくる、生命力のある健康野菜なんです。
ニラは涼しい気候を好みます。夏は成長が衰え、冬は地上部が枯れますが、根は生きていて再び育ってきます。2~3年は収穫を楽しめるので、枯れてもあわてて抜かないようにしましょう。
目次
ニラ(韮)の特徴
ニラの種類
ニラには葉が大きな「大葉ニラ」と葉が細い「小葉ニラ」があります。品種には、「グリーンベルト」「大葉にら」のほか、つぼみと花茎を食べる「テンダーポール」などがあります。
タネや苗はホームセンターや園芸店、通販で手に入ります。タネをまいてから苗になるまでに3ヶ月ほどかかるので、初心者の方は苗から植える方法がおすすめです。
1年目は収穫しないで株を大きくし、2年目から収穫する方法もあります。でも育ってきたら早く収穫したいですよね。今回は、1年目に収穫する方法を説明します。
ニラの栽培時期
【苗の植えつけ】4月~5月、収穫:8月~9月
ニラの育て方・土づくり・収穫方法・コツ
ポイント
・苗を植える前に苦土石灰(くどせっかい)をまく
・株元を残して摘むと、何度も収穫が楽しめる
ニラを育てる土づくり
ニラは酸性に弱いので、苗を植える3週間前に「堆肥(たいひ)」や「ぼかし肥料」を、2週間前に苦土石灰(くどせっかい:アルカリ性の肥料)をまき、耕しておきます。植えつけの1週間前にもう一度堆肥を入れます。
「堆肥」は、植物や動物のフンから作る肥料です。「ぼかし肥料」は油かすや米ぬかなどを発酵させた肥料。どちらも野菜を育てるために必要な栄養分が多く含まれています。
ニラの苗の植え方・コツ
苗と苗の間は20cmをめやすに植える
苗と苗の間を20cm、苗の列と列の間を30cmにして、畝(うね:高く盛り上げた土)を作ります。苗は3~4本ずつ、根元の白い部分が埋まるまで少し深めに植えます。植えた後は水をたっぷりあげましょう。栽培中は土が乾燥するようなら、その都度水をあげます。
ニラは1本で植えるより、3~4本ずつ植えた方がよく育ちます。ただ、あまり密集していると育ちが悪くなるので、栽培の途中で元気のない苗があれば、間引きをします。
土寄せ
苗が根付いてきたら根元に土を寄せます。葉っぱが別れているところまで土をかけて、しっかり固定させます。
葉が別れているところまで、土をかける
ニラの収穫方法
葉を2〜3cm残してハサミで切る
苗が20cm以上に伸びたら収穫のサインです。地上から2~3cmの部分を残してハサミで切ります。収穫したら、再び苗が成長するようにボカシ肥などの肥料をまいておきましょう。
2~3週間するとまた伸びてきます。秋の間に3~4回は収穫できますから、苗は抜かずにおいておきましょうね。夏になると花が咲きますが、株が弱るので早めに摘み取ります。
1年目は9~10月頃まで収穫したあと、自然に枯れるのを待ちます。苗のまわりに肥料をまいて冬を超すと、2年目は4月ごろから収穫を楽しめます。
花は早めに摘みます
3年目に株分け
ニラは、一度植えると数年は収穫できますが、年々株が弱って収穫量が減ってくるので、3年目に株分けして植え直します。春(4月)か秋(9月)に、苗を掘って4~5本ずつに分け、はじめの植えつけと同じ要領で、別の場所に移し替えます。
家庭菜園で手軽にできるニラ作りにトライしてみましょう
ニラレバ、卵とじ、ギョーザ、野菜炒め。栄養価の高いニラは、毎日の料理にたくさん取り入れたい野菜です。
おすすめ料理は「ニラじょうゆ」。ニラを刻んで、しょうゆとごま油であえるだけ。ご飯や野菜、魚、肉料理などにかけると、深みのある香味で料理がグッとおいしくなります。ぜひおためしください!
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