【保存版】ピーマンの特徴・育て方・栽培方法・コツ・家庭菜園について

ピーマンは、トウガラシの一種でペルー原産のナス科の野菜です。
ビタミンAやCが多く含まれていて、野菜炒めやおひたし、お肉料理の付け合わせなどに大活躍。

ナス科の中では比較的育てやすく、たくさん実がなるので初心者の方におすすめの野菜です。

ピーマンの特徴

ピーマンの苗づくりは時間がかかり、温度管理が難しいので、ビギナーさんは苗を購入して植えると失敗が少ないです。

苗は5月頃から園芸店やホームセンターなどに出回り始めます。気温が低いと苗の育ちが悪くなるので、遅霜の心配がない5月下旬をめどに植えるようにします。苗は本葉が7〜8枚ほど、節(枝の根元)と節の間がつまった元気なものを選びます。

ピーマンの栽培時期

【苗の植えつけ】5月下旬
【収穫】7月〜9月


ピーマンの苗。5月頃から店頭に並ぶ。

ピーマンの育て方・土づくり・栽培方法・収穫方法・コツ

ポイント
・同じ土地に植える(連作)ことを避ける
・日当りのよい所に植える
・初なりは小さいうちに切り取る

ピーマンは連作が苦手な野菜です。ナス科の野菜(ナス、トマト、シシトウ、ジャガイモなど)を育てた土地では、4〜5年間隔をあけて育てます。連作すると、病気にかかったり虫に食べられたりして、うまく育たないことがあります。

連作障害については>>こちらも参考にしてください。
【保存版】家庭菜園のコツ・連作障害とは?原因・対策・徹底解説

ピーマンを育てる土づくり

酸性の土に弱いので、苗を植える3週間前に堆肥を、2週間前に苦土石灰(くどせっかい)やカキ殻石灰などのアルカリ性の資材をまき、畑を耕しておきます。植えつけの1週間前にもう一度肥料を入ます。

私のおすすめの肥料は牛ふんや、ボカシ肥(油かすや米ぬかなどを発酵させたもの)。効き目が穏やかな有機肥料で、野菜を育てるために必要な栄養分が多く含まれています。

土づくりについては>>こちらも参考にしてください。
【保存版】家庭菜園のコツ 「よい土」づくりの方法を徹底解説!

ピーマンの苗の植え方・コツ

ピーマンは高い気温を好み、日当りのよい場所でよく育つので、できるだけ日のよく当たる場所に植えるようにします。

畝(うね:高く盛り上げた土)の幅は90㎝で作り、苗と苗の間は50㎝ほどあけて植えます。ポットの表面と畑の表面が同じくらいの深さで植え、根に土をかけて軽くおさえます。根のまわりにたっぷり水をあげます。

支柱を立てる

苗を植えたら、風で倒れないように支柱を立てます。茎を支柱に結びつけて固定します。この時、ひもを8の字にすると、ゆとりができて茎を傷めません。ピーマンは乾燥に弱いので、土の上にマルチシートやワラをかぶせておくと安心です。

 

茎が折れやすいため、支柱を立てて固定する

ひもを8の字にして結ぶと、茎を傷めない

肥料を与える・摘芯(てきしん)する

植えつけ1ヶ月後から、2週間の間隔で肥料を追加します。しばらくすると、白くて可憐な花が咲き始めます。一番始めについた花の枝から上の枝を3〜4本残し、その下の枝から出るわき芽は摘み取ります(摘芯)。これで栄養が分散せずにしっかり実がつきます。

一番初めになった実(初なり)は、小さいうちに収穫します。こうすることで、苗に負担をかけず次々と実が育っていきます。途中、葉が茂ってきたら、風通しを良くするために実のついていない枝を切り落とします。

一番始めに咲いた花の枝から上の枝を3〜4本残す

実のついていない枝を切って風通しを良くする

私の失敗談・ピーマンの実が少ない理由

今年わが家では、1苗だけピーマンを植えました。「1苗でも40〜50個は採れる!」と書いてある本もありますが、わが家の収穫は20個前後でした。収穫量が少なかった原因をいろいろ考えたのですが、以下の2つかなと思います。

・摘芯をしなかった
・日当りが悪かった

毎年ピーマンを植えていますが、おおざっぱな育て方なので、摘芯をしたことはありません(笑)。毎年20〜30個くらいがわが家の収穫量。摘芯すれば、もっと収穫できるかもしれません。ただ家族のピーマン消費量はそう多くないので、20個前後で十分なんですね。たくさん収穫したい方はぜひ摘芯をしてみてください。

また、ピーマンのすぐ横にシソの苗を植えたのですが、シソは1m以上に成長します。このため、ピーマンの日当りがあまり良くありませんでした。これも収穫量に影響したかもしれません。

私の借りている市民農園の他の畑を見ると、ピーマンの畝はピーマンだけ。広々と植えている所が多いです。苗を植えるときは、野菜が成長したときの日当りなども、考えることが必要なんですね!今年の反省点です。

日当りの良い場所で、苗の間を十分あけて植えるのがコツ

ピーマンの収穫方法・切り返し剪定

花が咲いて2週間ほどすると、そろそろ収穫のタイミング。好みの大きさ、堅さになったらそのつど収穫していきましょう。上手に育てると、7月から9月中頃まで収穫できます。

真夏は次々と実がなるので、できるだけこまめに畑に足を運ぶことをおすすめします。ピーマンの実は緑色なので、葉が保護色となって気がつかないこともあります(笑)。「昨日はなかったのに、突然巨大ピーマンが出現?」という不思議な現象に遭遇するかもしれません。

次々と実がなり、収穫が追いつかないことも

ちなみに、私たちが普段食べている緑色のピーマンは、未成熟のもの。完熟してオレンジ色や赤色になったピーマンが、カラーピーマンです。色のついたピーマンがお好みの方は、完熟するまで待って収穫しましょう。

8月になったら実のつき方が一段落します。この時、それぞれの枝の先を短く切ると(切り返し剪定)、9月まで収穫が楽しめます。全体の半分の大きさまで切り、肥料をしっかりあげます。

家庭菜園・夏から秋まで楽しめるピーマンづくりにトライしましょう

ビタミンは時間がたつと減ってしまうので、収穫したらなるべく早くいただくようにします。加熱し過ぎると色が変わるので、さっと炒めたり、湯がいておひたしなどにするのがおすすめです。

ピーマンは、比較的手がかからずたくさん収穫できる夏野菜。ピーマン好きの方はぜひ育ててみてください!

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