一般人が借りれる!家庭菜園のコツ・おすすめの市民農園の探し方・選び方

「家庭菜園をはじめたいけれど、畑はどこで借りたらいいの?」そんな声をよく聞きます。

あまり知られていないのですが、実は全国各地には「市民農園」と呼ばれる、一般の人が借りられる農園が4000ヶ所以上もあるんです。

おどろきですよね!?

そこで今回は「市民農園の探し方」「市民農園を借りる時のチェックポイント」について説明します。
ご自身のニーズにあった畑を選んで、ぜひ野菜づくりに挑戦してください!

市民農園の種類と特徴


一般に、市民農園を提供している団体や個人は以下になります。

・地方自治体
・農協
・民間企業(NPO含む)
・個人農家

それぞれの特徴を見ていきましょう。

地方自治体の市民農園

特徴
・比較的手頃な値段で借りられる
・住民しか借りられない場合が多い
・駐車場や道具置き場などの設備がないところもある

多くの自治体で市民農園を提供しています。

家庭菜園ビギナーさんは、まずはお住まいの自治体(農業の担当課)に問い合わせることをおすすめします。
民間の農園も含めて、農園全般の情報が手に入りますよ。

自治体の市民農園は、4月スタートで1年契約の場合が多く、広報誌やHPでの募集が一般的です。始めたい年の3月までに、担当課に募集がないか確認しましょうね。

料金は場所にもよりますが、30平方メートル前後(たたみ6畳くらい)で年間1万円~2万円が相場です
民間企業や農協の市民農園にくらべて割安で、人気の農園は抽選になることも。また、住民でないと借りられない場合があるので注意が必要です。

自治体の農園は、駐車場や道具置き場がないところもあります。借りる前に、実際の農園を見て設備やサービスを確認し、疑問点などは担当者に聞きましょう。

農協の市民農園

特徴
・自治体の農園よりやや割高
・設備やサポート体制が充実している

農協でも市民農園を提供。自治体と同じく、4月スタートで1年契約のところが多いです。

一般に自治体の農園に比べると割高ですが、農業指導が受けられ、講習会や農機具の貸出しなどのサービス、駐車場や休憩施設といった設備が充実しています。料金は、年間1万~3万円(30平方メートル前後)が相場です。

興味のある方は、近くの農協に問い合わせてみましょう。

民間企業の市民農園

特徴
・自治体や農協の農園に比べて割高
・サポート体制や設備が充実。こだわりの栽培方法や、滞在型農園を提供している所もある。

民間企業やNPOが運営している市民農園もあります。

苗や野菜づくりの計画や、肥料などが用意され、気軽に野菜づくりを楽しめる「サポート付き農園」が人気を集めています。「無農薬栽培」「有機栽培」など、こだわりの栽培方法を教えている農園や、宿泊施設のある「滞在型農園」もあります。

料金は自治体や農協に比べると割高です。
たとえば、関東地方を中心に展開しているサポート付き貸し農園「シェア畑」(東京都練馬区)は、8平方メートルあたり月9000円です。この料金に、栽培に関するアドバイスや講習会、イベント、水道や農具などの設備費も含まれています。

シェア畑について詳しくはこちらです!
シェア畑(レンタル畑)とは?高い?魅力・評判・料金・無料見学まとめシェア畑(貸し農園)とは?高い?魅力・評判・料金・無料見学まとめ


個人農家の市民農園

特徴
・料金は比較的安い
・資材は自分で調達する
・農家さんとコミュニケーションがとれる

農家さんが個人で畑を貸している場合もあります。この場合は口コミで情報を集めるか、畑を探して直接農家さんと交渉する、などの方法で探します。農機具や肥料、水などは、自分で調達する場合もあります。一般的な料金は、年間1万円前後になります。

場合によっては、都合のよい時期から借りられることも。
ある程度、家庭菜園の経験があり、コストを押さえたい方は、農家の畑を借りるのもおすすめですよ。農家さんと仲良くなると、野菜の育て方などを教えてもらえて楽しいものです。

各地域の市民農園の情報は、以下のサイトも参考にしてくださいね。

>>全国市民農園リスト(農水省・平成29年3月現在)

家庭菜園ビギナーがおさえたい農園を借りるためのチェックポイント5つ

家庭菜園ビギナーが、農園を借りる時にチェックしたいポイントは以下の5つです。

・家から近い
・水が利用できる
・道具置き場・駐車場がある
・トイレがある
・アドバイスをもらえるスタッフがいる

チェックポイント①〜② 家から近い・水が利用できる

特に夏野菜はこまめに水をあげる必要があるので、家からなるべく近い畑をおすすめします。久しぶりに農園に行ったら、野菜が全部枯れて全滅!などの悲しい事態になることも。また、水が利用できるかも重要です。水源がないと、雨水を貯めたり、近くの川などから運んだりと、労働とノウハウが必要になります。

チェックポイント③〜⑤ 道具置き場・トイレ・駐車場がある

家庭菜園には、肥料やクワ、マルチ(土を覆うシート)、虫除けネットなどの道具が必要で、かなりの場所をとります。道具置き場があれば、その度に家から運ばなくていいので便利です。道具のレンタルをしている農園もあるので、そうした場所も選択肢のひとつですね。

トイレがあるかないかは重要です。作業が長引いたり、冬の寒い中で畑仕事をしたりすると、突然トイレに行きたくなります!また、車で移動する人は、駐車場の有無もチェックしましょう。

アドバイスをもらえるスタッフがいることもポイントのひとつ。家庭菜園をはじめると、「どんなタネを選んだらいいか」「道具はなにを揃えればいいか」など、分からないことが次々と出てきます。疑問点を気軽に聞けるスタッフがいると心強いものです。

市民農園を借りて家庭菜園に挑戦しましょう

農園によっては、農業体験ができる所もあるので、まずは足を運んでみましょう。

できれば複数の農園を訪れて、サービスや設備を比べてください。
借りている人の話が聞けるとなおよし、です。「初心者でも野菜が作れるか」「費用は手ごろか」など、興味のある点を聞いてみましょう。

農園をのぞくだけでも楽しいもの。あなたにぴったりの農園を見つけて、ぜひ野菜づくりに挑戦してください!

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