サラダや炒め物などでおなじみのブロッコリー。栄養もあって緑のアクセントにもなる、お弁当にも欠かせない野菜ですね。タンパク質やビタミンA、B2、C、食物繊維が豊富な健康野菜の代表格です。
私たちが普段いただいているブーケのような部分は、つぼみになります。「ブロッコリー」は、イタリア語で「キャベツのてっぺんの花」という意味。収穫しないでそのまま置いておくと、黄色やクリーム色の花が咲きます。
目次
ブロッコリーの特徴
ブロッコリーの原産地
原産は地中海沿岸で、キャベツの一種がイタリアで品種改良されたと言われています。茎の頂上にできる大きなつぼみを収穫しますが、そのあと脇芽(わきめ)が次々とできます。これも食べることができるので、長い間収穫を楽しめ、作りがいのある野菜です。
タネや苗はホームセンターや園芸店、通販で手に入ります。タネをまいてから苗になるまでに1ヶ月ほどかかるので、初心者の方は苗から植える方法がおすすめです。今回は、苗から育てる方法を説明します。
ブロッコリーの栽培時期
【春の植えつけ】3月~4月、収穫:5月~6月
【夏の植えつけ】8月~9月、収穫:10月~1月
ブロッコリーの育て方・土づくり・収穫方法・コツ
通常、春か夏に苗を植えます。植え始めの気温が低いと、株が十分成長しないうちにつぼみができて大きくなりません。ビギナーさんには夏の植えつけがおすすめです。
ブロッコリーは、水はけのよい土を好むので、雨の多い春に苗を植える場合は畝(うね:苗を植える盛り土)を高めに作ります。
栽培時期のポイント
・夏の植えつけが育てやすい
・春の植えつけは畝(うね:盛り土)を高めにつくる
ブロッコリーを育てる土づくり
土づくりのポイント
・土をたがやして堆肥(たいひ)をいれる(3週間前)
・石灰を入れて酸度を6.0~6.5pHに調整する(2週間前)
・もう一度堆肥をいれる(1週間前)
ブロッコリーは栄養の豊富な土地を好みます。苗を植える3週間前に堆肥(たいひ:土の養分)を全面にまいて、30cm以上の深さまでたがやします。堆肥の量は、袋に書いてある量を参考にします。一般に牛ふんや鶏ふんは、1㎡あたり2~3kgが目安です。
ブロッコリーは、土壌が酸性だと病気が出やすいので、2週間前に苦土石灰(くどせっかい:アルカリ性の肥料)をまき、酸度(pH)を調整します。酸度は、測定器や測定紙などではかることができます。
苦土石灰の量は、袋に書いてある目安を参考にしましょう。ブロッコリーを育てる場合、土の酸度はpH6.0~6.5が理想です。
植えつけの1週間前に肥料を入れます。肥料とは野菜のための養分で、油かすや米ぬかなどを発酵させた「ボカシ肥」がおすすめです。野菜を育てるために必要な栄養分が多く含まれています。
土づくりのコツは>>こちらも参考にしてください
【保存版】家庭菜園のコツ 「よい土」づくりの方法を徹底解説!ブロッコリーの苗の植え方・コツ
苗は、本葉(双葉が出た後の大きな葉)が4~8枚に育ったものを選んで植え付けます。畝(うね:野菜を育てる盛り土)は70~80cmの幅でつくり、苗と苗の間は40cm以上あけて植えます。
ブロッコリーの苗:葉の色が濃く元気な苗を選ぶ
ブロッコリーは、葉が大きく広がる野菜で、それによりよいつぼみが育ちます。苗同士が近すぎると、葉が当たったり、陰になったりして、十分に成長しない場合があります。
苗を植えた後は水をたっぷりあげましょう。その後は、土の表面が乾いた時に水やりをする程度にします。湿度に弱いので、水をあげすぎないように注意します。
苗と苗の間は40cm以上あける
アブラナ科のブロッコリーは、モンシロチョウやコナガなどの被害にあいやすい野菜です。青虫を見つけたらすぐに取り除く、ネットをかぶせるなどの対策をすると安心です。
害虫対策にネットをかぶせると安心
ブロッコリーの追肥・土寄せ
植え付けから2週間ほどしたら、肥料を追加します。この時、苗が倒れないように株元に土を寄せてしっかり固定します。本葉が15枚ほどになったら、2回目の肥料をまきます。
植えつけから2週間ほどしたら、また本葉が15枚ほどになったら肥料をまく
ブロッコリーの収穫方法
つぼみが10~15cmに育ったら収穫のタイミングです。茎を10cmくらい残して、ハサミや包丁などで切りとります。つぼみの収穫が遅れると、花が咲いたりして、味が落ちてしまうので注意しましょう。
つぼみが10~15cmになったら収穫時期
つぼみを収穫した後は、脇から小さな芽が次々と出てきます。この脇芽も食べられるので、捨てないように!適当な大きさに育ったら摘み取って楽しみましょう。
頂上のつぼみを収穫した後に出てくる脇芽も食べられます
家庭菜園でブロッコリー作りにトライしてみましょう
ブロッコリーは、火を通すとあざやかな緑色になるので、ゆでたり炒めたりすることが多いですよね。でも、生でいただくのもおすすめです。
ブロッコリーをよく洗って小さめに切り、しょうゆとごま油であえるだけ。十分味がしみ込んだところでいただきます。新鮮な野菜の滋味が楽しめる一品です。ご自分で育てたブロッコリーで、ぜひ試してください。
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