以前、企業の側から就活生に向けてスカウトの連絡が来るという、新しい就職活動のカタチとしてOfferBoxの紹介をさせていただきました。
OfferBoxは逆求人サービスの筆頭に挙がるものであるため、個別に記事を書かせていただきましたが、実はこれ以外にも逆求人サービスというものは存在します。
そこで、今回は数あるサービスの中でも特に独自の魅力にあふれているものをピックアップしてご紹介したいと思います!
キミスカ
自らの情報を入力すると、あなたに興味を持った企業からメッセージが来るという仕組みはOfferBoxと同じですが、キミスカの特徴は自らの選考状況まで自己PRに利用できるという点です。
他にどういう企業を受けているのかをアピールすることで、「この人はうちの会社に合いそうだ」ということがより説得力を持って相手先の企業に伝わります。
ある程度行きたい業界ややりたい仕事が定まっている人の場合は、キミスカを活用すると選択肢が広がるかとおもいます。
「キミスカ」のメリット
「株式会社○○の最終選考まで進みました」といったように、採用選考の経過を自己PRに活用できるため、第一志望と近い業界や同じような能力が活かせる企業の目に留まりやすいです。
通常は選考に落選し、お祈りメールが届いた時点で今まで費やした労力が水の泡…なんてことになりがちですが、キミスカでは「選考に落ちたことも次の内定獲得に役立つ」のです。
転んでもただは起きない精神を発揮できるかも。
「キミスカ」のデメリット
致命的なデメリットというものはほとんど見当たりませんが、しいて言うならば登録学生数などはOfferBoxに劣ります。
より広い視野で就職活動をすることを考えると、余裕があるのならばこの二つのサービスは並行して利用するといいでしょう。
「キミスカ」はこんな人におすすめ!
ある程度一般的な就職活動をしてきたものの、思っていたほどうまくいっていない方。
行きたい業界はしっかり定まっているものの、第一志望に落ちてしまった方。
公式サイトはこちらから「世界でたった一人のキミをスカウト キミスカ」
ニクリーチ
逆求人サービスのなかでも異色の魅力を放っているニクリーチ。
なんと、自分のプロフィールに興味を持ってくれた企業からお肉を食べさせてもらえます!
一言で表すならば「食事会を兼ねた就活」といった感じでしょうか。通常の面接のようにガチガチな状況ではなく、カジュアルな雰囲気で企業の担当者と話せるため、より自然体な自分を見せることができます。
「ニクリーチ」のメリット
何と言ってもお肉が食べられるのが一番大きいですよね。
就職活動は何かとお金がかかるもの。毎日の昼食代だってシャレになりません。
そんな中、食事と就活を同時に行えるニクリーチのアイデアはなかなか斬新だと思います。学生側にとってはありがたい!
また、堅苦しいオフィスでの面接よりも、こうした食事会のかたちで話した方が普段通りのフランクな感じで自分をアピールできる確率は高いでしょう。
「ニクリーチ」のデメリット
ここまで攻めた内容のサービスは、どうしても首都圏でないと難しいことがデメリットとして挙げられます。
地方にお住まいの方がニクリーチを利用される場合、ある程度発展している地域まで足を運ぶ必要があるかもしれません。
また、個人的に疑問に思ったのは、企業側のメリットがそれほど大きいのか?という点です。
残念ながら、本気で就活する気はないのに単にタダ飯狙いで登録される方もいらっしゃるようで、その中から有力な人材を見抜くコストを考えると、企業にとってはそう美味しい話ばかりではないのかな~、なんて邪推してしまいます。
実際にその他のサービスと比べると、ニクリーチの登録企業数はそう多くありません。
マッチング率を考えると、「ニクリーチに登録しておけば企業にお肉を食べさせてもらえる!」というほど単純なものではないような気がします。
「ニクリーチ」こんな人におすすめ!
一風変わった就活がしたい&そういう先進的な人材を求めているような企業を志望している方。
いつもの面接ではガチガチに緊張してしまうため、自然体な感じで企業のことを知りたい方。
公式サイトはこちらから「一味違う就活の道 ニクリーチ」
ガクセン
応募する学生側の魅力を最大限引き出してくれるのがこのガクセン。
他のサービスと決定的に違う点は、これまでご紹介したサービスが全て自己PRを自分の力のみで記述させるのに対し、ガクセンではサービスを利用するにあたり、まずガクセンで取材を受ける必要があることです。
自己申告だけではなく、第三者による目線が入ることであなたのプロフィールはより充実し、また信頼できるものになります。
自身の強みをフルで伝えられれば、他のサービスでは可能性の低かった企業からでもスカウトが届くかもしれません。
「ガクセン」のメリット
ガクセンから取材を受けることで、自分のアピールポイントを最大限発揮できるプロフィールが出来上がります。
それも自分の人生のハイライトをキャッチコピーのようにまとめて貰えたり、自らの適性をグラフ式にまとめてくれたりと、一目見ればそのすごさが分かるようなクオリティの高いもの。(言葉で説明するより見た方が早いと思いますので、こちらから法人向けページへどうぞ)
これは単にガクセンに掲載するだけでなく、普段の就職活動での自己分析にも活かすことができ、より就職活動を充実させることができるでしょう。
また、取材によって掘り下げられたあなたの魅力は圧倒的な説得力を持ち、スカウトを送る企業側にとっても自分でプロフィールを書くだけの他の逆求人サービスに比べ、ミスマッチを減らせるというメリットがあります。
「ガクセン」のデメリット
取材を受けるはいいものの、掲載に関して落選する可能性があることがガクセンのデメリットでしょう。
もちろんガクセンの取材によってあなたの魅力は引き出してもらえると思います。しかし場合によってはサイトに載せてもらえない可能性があることには注意が必要です。
企業側にとっては優秀な人材だけに照準を合わせて探せるというメリットとなりますが、せっかく取材を受けたのに、ガクセンの掲載に落ちてしまっては企業からのスカウトが受けられません。
一次面接のつもりで受けるといいのかもしれませんが、人によってはガクセンを利用することが余計なプレッシャーになってしまうかも。
「ガクセン」はこんな人におすすめ!
自分がこれまでの人生で経験してきたことに自信を持っている方。
就活に関して絶対に妥協したくない方。
公式サイトはこちらから「学生の企業に対するムーブメントの価値最大化を目指して ガクセン」
iroots(アイルーツ)
iroots(アイルーツ)は「エン転職」でおなじみのエン・ジャパングループ系列の逆求人サービスです。
ガクセンの取材のように直接の対話ではありませんが、irootsで実施されている自己分析ツールはこれまでに90万人が受験したかなり厳密なものです。
これによって自らの価値観などを目に見える数字のデータとして知ることができ、自己分析に役立てることができます。
また、irootsではサービスを利用する企業の方を選別しているため、成長性や透明性の怪しい企業はそもそも利用できないようになっています(「先ほどご紹介したガクセンと、企業と学生の立場が逆」といえばわかりやすいでしょうか)。
これにより優良企業のみに範囲を絞ることができ、ミスマッチを減らすことが期待できます。
「iroots(アイルーツ)」のメリット
先述したように、ある程度安定した企業でなければirootsを利用することができないため、優良企業比率が高いです。
転職が珍しくない世の中になったとはいえど、やっぱり入る企業は優良企業の方がいいですよね。
「内定獲得できたけどブラック企業だった…」というケースを回避するためには、irootsはかなり有力です!
また、大きな魅力としてirootsの登録者は各地にある「iroots lounge(アイルーツラウンジ)」を利用できるようになります。
このラウンジでは、就職活動をより円滑に進められるようなWi-Fi完備のワークスペースや無料ドリンクなどが用意されており、より有利に就活に挑むことができます。
「iroots(アイルーツ)」のデメリット
iroots側が企業を厳選しているため、スカウトが期待できる企業数が少ないことがデメリットとして挙げられます。
公式サイトでは利用可能企業数は10%と謳われていますが、いくら何でも日本全国の優良企業が10%だけとは考えにくく、ひょっとすると相当に厳しい基準が設定されているのかも。
新たな出会いやスカウトを望むのだとすると、この企業数の少なさはネックになるかもしれません。
「iroots(アイルーツ)」はこんな人におすすめ!
厳選された信頼できる企業に就職することを希望する方。
落ち着いて就職活動に臨める空間を確保したい方。
公式サイトはこちらから「どこにいてもあなたが活きる選択を iroots(アイルーツ)」
OfferBox(オファーボックス)
現在、逆求人系サービスの筆頭と言えるのがこのOfferBox。
プロフィールを入力して適性診断を受け、企業からのスカウトメッセージを待つ…という王道のステップを踏むため、使い心地は非常にシンプルです。
登録している企業数も多いため、マッチングできる可能性も高いです。
「OfferBox(オファーボックス)」のメリット
使い心地がシンプルなのと同時に、プロフィールにどんなことを書けばいいかがわかりやすいのがOfferBoxの魅力。
いま自分がどれだけプロフィールを入力しているか、それによって企業からのスカウト率がどれだけ上がるかなどを可視化してくれるため、この手のサービスを初めて利用される方でも安心して使うことができます。
また、企業数が多いため実際にオファーを獲得しやすい傾向にあると思います。実際に使った際にはすべてのプロフィールを埋め終えてなくても、一週間ほどで数社からメッセージをいただくことができました。
また、OfferBox(オファーボックス)では企業側に対し、オファーを送れる数に制限を設けています。
これにより企業側は学生に対して一斉送信ができなくなっているため、学生を真剣に吟味してからメッセージを送ることになります。
こうして届いたオファーは「ちゃんと自分のプロフィールを読んで連絡してくれている」と信頼することができるでしょう。
「OfferBox(オファーボックス)」のデメリット
自己PRが決め手になるため、良くも悪くも自分の頑張り次第であることが若干ネックかなと思います。
普段の履歴書やエントリーシートとは違い、出来るだけありのままの自分をアピールすることは、いつもとはまた違った難しさがあります。
手を抜いてしまい、定型文をコピペして貼り付けたようなプロフィールだとなかなかスカウトしてもらえないかもしれません。
「OfferBox(オファーボックス)」はこんな人におすすめ!
何から始めればいいかわからず、とりあえず選択肢を増やしたい方。
キャラを作りこむ一般的な就活に疑問を持ち、素直な自分で就活に挑みたい方
公式サイトはこちらから→「オファーが届く逆求人型就活サイト OfferBox」
※OfferBoxについては「企業からスカウト!登録しておくべき逆求人系サイトOfferBoxとは?」でも詳しく解説しているので、よかったらこちらも併せてご参考ください!
企業からスカウト!登録しておくべき逆求人系サイトOfferBox(オファーボックス)とは?
自分に合う方法で就活をすれば後悔を無くせる!
人それぞれ歩んできた人生も違えば、望んでいる将来像も違って当たり前です。
就職活動をするにあたって周りに合わせる必要なんて、本来はないはず。
内定獲得に向けてのプロセスはいくらでもあっていいし、選択肢が広がるほど自らの希望に近い企業に入れます。そう考えると、これらのサービスを利用しない理由は一つもありません!
今回ご紹介した逆求人サービスは、それぞれ独自の魅力を持ったもので、そこに登録している学生のタイプも企業のタイプも違ってきます。
自分がなりたい将来の姿や、行きたい業界がわかってきたら、普段の就職活動と並行して自分に合う企業が登録していそうな逆求人系サービスを利用することをオススメします。
自ら調べるだけでは思いもよらなかった優良企業からスカウトが届くかもしれません!
まだ、やりたいことがわからない、会社をやめたいって悩んでいる方にはこちらの記事もおすすめです。
「仕事を辞めたい」と思う方に読んでほしい大切なこと。解決方法。