【保存版】家庭菜園のコツ・野菜に必要な栄養素・種類・特徴・徹底解説

家庭菜園では、野菜がすくすく育つように、栄養分をほどこす必要があります。
「雑草や野原の木は、栄養をあげなくても元気に育っているのに、なんで野菜には栄養が必要なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、なぜ野菜には栄養を与えなければならないのか、またどんな栄養が必要なのか、くわしく説明していきますね。

家庭菜園のコツ・野菜に必要な栄養素・種類・特徴・徹底解説

野菜づくりに栄養分が必要な理由

植物は、太陽エネルギーの力で酸素と水から有機物を作り出し成長しています。昔、授業で習った光合成ですね。酸素は空気中から、水は土の中から吸収するので、人間がわざわざ与える必要はありません。ただ、植物は酸素と水の他にも、さまざまな栄養素を土の中から吸収しています。

自然界の雑草や木は枯れると土に戻り、土から吸い上げた栄養素を土に戻しています。木の実や芽、葉を食べる動物も、ふんをして土の栄養素を土に返しています。

一方、畑の野菜は収穫したら土に戻ることはありません。根から吸収した栄養素が、どんどん減っていき、土はやせて固くなってしまいます。このため、土から吸収した分だけ、栄養を補う必要がでてきます。

野菜に必要な栄養素は

野菜が育つためには、炭素、水素、酸素をはじめ、10種類以上の栄養素が必要になります。

要素 特徴
3要素 窒素(N) 葉や茎の成長に必要
リン酸(P) 花や実の成長を助ける
カリ(K) 根や茎を丈夫にする
中量要素 カルシウム(Ca) 細胞壁を丈夫にする
マグネシム(Mg) 葉緑粒の形成に必要
微量要素 イオウ(S)、鉄(Fe)、銅(Cu)など 光合成、アミノ酸の合成、酵素の活性化などを助ける
光合成に必要な要素 炭素(C)

水素(H)

酸素(O)

空気中や水から吸収する

この中で、炭素と水素、酸素は、空気中と水から取り入れることができますが、他の要素は土の中から吸収します。それぞれの要素の働きをくわしくみていきましょう。

肥料の3要素

窒素、リン酸、カリは、栄養素の中でも特に多くの量が必要で、「3要素」とも呼ばれます。不足すると野菜の成長に影響が出るため、しっかり補給する必要があります。

窒素(N
「葉肥(はごえ)」と呼ばれ、葉や茎、根の成長を助け、柔らかく汁を多く含んだ葉をつくります。不足すると、古い葉や下葉から黄色くなり、生育が悪くなります。

窒素が多すぎると、葉の色が暗い緑色になり、葉が茂りすぎてしまいます。サツマイモなど、実のなる野菜は実が大きくならない「つるボケ」を引き起こし、病害虫に対する抵抗力も弱まります。

リン酸(P
「実肥(みごえ)」「花肥(はなごえ」ともいい、花や実の成長を促します。細胞分裂に関わっているため、野菜が育ち始める時期に十分な量が必要になります。

根の発育や花の色、果汁の質にも影響を与えます。不足すると葉の色が赤紫色になり、育ちが悪くなります。

カリ(K
「根肥(ねごえ)」と呼ばれ、根の成長を助けます。サツマイモやジャガイモを大きくしたり、マメ類の実つきをよくします。

病害虫や環境の変化に対応する力を高める働きがあり、不足すると葉が枯れてきたり、巻いてきたりします。日照不足の時にほどこすと、光合成を促します。

野菜の育てる期間が長いか短いかによって、3要素の必要量が変わってきます。

育てる期間の長いキュウリやナスなどは多く必要です。一方、カイワレ大根などは短期間で育つので、栄養を与える必要はほとんどありありません。

また、3要素のバランスも野菜によって変わります。ホウレンソウやキャベツなどの葉野菜は窒素を多めに、トマトやナスなど実のなる野菜はリン酸を多めにします。ダイコン、サツマイモなど根を太らせる野菜も、リン酸を十分与えます。

中量要素

カルシウム
主に土の酸性度を調節するために使われます。タンパク質を作る機能にも関係していて、根の発育を促します。キャベツやホウレンソウもカルシウムを多く吸収して成長します。

マグネシウム
葉緑素を作るために必要な要素です。不足すると葉の色が黄色くなります。

カルシウムやマグネシウムは、苦土石灰(くどせっかい)や有機石灰などの石灰資材で土に補います。

微量要素
イオウ、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ホウ酸、モリブデン、塩素、ニッケルも、野菜の成長には必要です。これらの要素は少ない量でよいので、ふつうは土の中の養分でまかなえます。

栄養素を補うための肥料の種類

窒素、リン酸、カリの3要素を補うために肥料が必要です。肥料は大きく分けると有機肥料と化学肥料に分けられます。

有機肥料
動物のふんや植物を材料にして発酵させたもの。窒素、リン酸、カリの3要素と微量要素を含みます。化学肥料に比べると、肥料効果が小さいですが、長期間にわたり効果が続きます。トマトやナスなどの、収穫期間の長い野菜に有効です。

化学肥料
窒素やリン酸などの成分を化学的に作った肥料です。1種類の成分のみの単肥(たんぴ)と、複数の要素を混ぜた複合肥料があります。肥料効果が高いので、使いすぎないように注意します。

3要素のはいった複合肥料は袋に各要素の割合が欠かれています。

たとえば、「10−10−10」だと、窒素、リン酸、カリがそれぞれ10%含まれています。10kgの肥料には3要素が1kgずつ入っていることになります。

有機肥料と化学肥料のどちらを使うかは、人によって異なります。有機農業にこだわる人は、有機肥料だけで野菜を作っています。一方、有機肥料をメインに、必要な分だけ化学肥料を使うという方法もあります。

肥料はどれくらい与えたらよいか

土の状態や野菜の種類、栽培時期などによって、必要な栄養素の量が変わります。園芸店やホームセンターなどで相談して、肥料の種類や量を決めることをおすすめします。使い過ぎると根が傷んだり、野菜が枯れたりするので、くれぐれも注意しましょう。

一般的には、タネをまいたり、苗を植えたりする1ヶ月前に有機肥料を土にすきこみます。そのあと、必要に応じて有機肥料や化学肥料を追加します。

追加する肥料は、根が伸びている先にほどこします。肥料は水に溶けて根から吸収されるので、土としっかり混ぜ、乾燥しているようなら水分を十分に与えてください。

土の栄養分である堆肥(たいひ)については>>こちらも参考にしてください。
【保存版】家庭菜園のコツ・堆肥の特徴・種類・選び方とは?徹底解説

野菜に必要な要素を知って家庭菜園にトライしましょう

野菜を育てるためには、適切な養分を適切な量与えることが大切です。大きく育ってほしいからと栄養をあげ過ぎると「メタボ」になってしまいます。人間と同じですね。

必要な栄養素とその働きを知るのも楽しいものです。ぜひ野菜づくりにお役立てください。

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