ノマド・若
目次
Qtum(QTUM)クァンタムとは?
通貨名 | Qtum |
通貨略称 | QTUM |
公開日 | 2017/05/25 |
時価総額 | ¥1849億(2018年4月24日時点) JPY |
時価総額ランキング | 18 |
発行上限 | 100,541,152 QTUM |
公式サイト | Qtum |
Qtum Twitter | Qtum |
Qtum(QTUM)クァンタムは、シンガポールのQtum財団(Qtum Foundation)によって開発された
オープンソースのブロックチェーンプロジェクトです。
Qtumはブロックチェーンのセキュリティを維持しながら、イーサリアムの送金の速さも実感できるため、
「BitcoinとEthereumのいいところを組み合わせているコイン」と言えます!
この説明だけではざっくりしすぎていて戸惑いますよね。
特徴を詳しくみていきましょう!
Qtum(QTUM)クァンタムの特徴は?
UTXOモデルの採用
Qtumは「UTXOモデル」というシステムを採用しています。
これはUnspent Transaction Outputの省略で、
主に「取引時とウォレットの残高を表示するために利用されるシステム」です。
分かりやすく説明すると、
Quantamの量と取引時価格をまとめて「1つの小切手」として扱い、二重送信のリスクを下げ、必要なデータ量を減らすことができるのです。
Qtumは小切手としてまとめられるため、その金額を変化させることはできません。
取引時において、つまり「小切手の一部だけを送る」といったことは不可能なので、
送金が行われるプロセスにおいて、取引情報の一部が抜き取られたり、行方不明になる恐れはありません。
この機能によって、Qtumを用いた送金はセキュリティに強いと言えます。
またウォレット残高については、ウォレットに存在するQtumは「使用済み」あるいは「未使用」の二つの要素だけで判断されます。
つまりQtumはコンピュータ内で0か1で判断され、複雑な計算を行う必要がなく、コンピュータの不具合が起きにくくなるため、
送金ミスのリスクを大幅に下げられる仮想通貨と言えます。
送金スピードについては触れませんでしたが、
Qtumの取引データは先ほど述べたように「小切手」としてまとまっているので、
約2分というスピードで取引が完了されます。
これはイーサリアムやDASHなどの10秒以内に送金が完了する仮想通貨のスピードには劣るものの、
ビットコインでは取引完了までに約10分という時間を要するため、
1分1秒たりとも譲れないんだ!という方でなければ、
Qtumは優れた送金スピードを持つアルトコインであるという認識でよいと思います。
AALの導入
AAL とは「Account Abstraction Layer」の省略で、アカウント抽象化レイヤーと呼ばれます。
アカウント抽象化レイヤーとは「Qtumのブロックチェーンシステムと取引システムを階層(レイヤー)で分け、両機能の仲立ちを行うシステム」です。
さいしょに述べたようにQtumは
「ビットコインとイーサリアムのいいとこどり」をしているアルトコインで、
イーサリアムの持つ有用な機能である「スマートコントラクト」を利用しています。
スマートコントラクトとは「ブロックチェーン上において指定したプログラムをオートマティックに実行するシステム」のことで、自由な条件を付けくわえて取引が可能です。
しかしながら、スマートコントラクトをQtumのブロックチェーンにおいてそのまま導入していますと、Qtumのメリットである「UTXOモデル」を複雑化し、せっかくのメリットを打ち消してしまいます。
このような「メリットの打ち消し」が生じないように、アカウント抽象化レイヤーが「スマートコントラクト」と「UTXOモデル」を仲介し、
パフォーマンスの最大化に寄与しています。
UTXOモデルの「高度なセキュリティと送金データの軽さ」と
スマートコントラクトの「多様な取引」を同時に可能にしているこのシステムは
Qtum独自のものであるため、将来性はかなり高いのではないでしょうか?
この項目で触れたスマートコントラクトを用いるイーサリアムについてさらに知りたい方は、こちらをご参照ください。
互換性の高さ
先ほど述べたように、Qtumはイーサリアムの「スマートコントラクト」を導入しているため、イーサリアムプラットフォームと高い互換性を持っています。
またQtumはイーサリアムだけでなく、ビットコインとも高い互換性を持っています。
この高い互換性により、上記2つの仮想通貨を利用できるウォレットでQtumも利用可能です。
イーサリアムとビットコイン利用者の方にとっては、Qtumの購入を行う準備作業が少ないというのはうれしいことですね!
PoS(Proof of Stake)プルーフ・オブ・ステークの導入
Qtumに導入されているアルゴリズムはPoS(Proof of Stake)プルーフ・オブ・ステークと呼ばれるものです。
PoSとは「仮想通貨取引の承認システムの一つで、取引承認のためのマイニング作業を行った人に報酬が与えられる」というものです。
PoSではなくPoW(Proof of Work)プルーフ・オブ・ワークという承認システムを導入する仮想通貨は多く存在します。
PoWにおいては、行った仕事量の多さによってマイニング報酬が決まりますが、
PoSにおいては、「ウォレットのQtum保有量」によってマイニング報酬が決まります。
PoSではPoWと違い、マイナー(マイニング作業を行う人)のマイニングの独占が生じにくいという仕組みを持っているため、
PoSシステムがQtumの安全性を支えていると言えます。
Qtum(QTUM)クァンタムの開発者は?
Qtum財団は、PwCグループの指導・サポートにより設立され、Qtumのブロックチェーンシステム開発・メンテナンス・サービスの提供等をすべて行っています。
財団にはExecutive Judgment、Code Review、Finance&HR、Marketing&PRなどのさまざまな委員会が設けられているため、組織体制が整っていると言えます。
Qtumの人材についてフォーカスすると、
Amazonをも凌駕するECの巨人ともゆわれるアリババ出身のPatrick Dai氏や、仮想通貨Augerの共同設立者Jeremy Gardner氏、また世界最大級のビットコインホルダーであるXiaolai Li氏など、仮想通貨以外のフィールドでも活躍する優秀な人材が多く名を連ねています。
実績を残している優秀な人材がQtumに携わっているという事には期待ができますね!
Qtum(QTUM)クァンタムのチャートは?
2017年12月期に大きく価格が上昇しています。これは、同月10日に中国の大手仮想通貨取引所Huobiにて、QtumとUSTD(米ドルに連動した通貨)のペアの取引が開始したことが影響した結果と考えられます。
現在は急激な価格高騰は静まり価格は下落しましたが、着実に成長しているように見えます。
優秀な人材がそろっていることは確かなので、Qtumの今後の成長は十分に望めるのではないでしょうか?
Qtum(QTUM)クァンタムの将来性は?
ネトビジ!としてはQtumの成長性には非常に期待しています。
もちろん、イーサリアムとビットコインを良いとこどりという事で、
その機能の高さは今後の推定材料としてふさわしい事は確かですが、
それに加え、先に述べたように開発陣営が非常に豪華で、優秀な人材がそろっています。
優秀な人材がそろっているがゆえ、Qtumはシンガポール発の仮想通貨プロジェクトではありますが、中国との深い関係性を築くこともできています。
成長が期待できる今購入すべき貴重なアルトコインの一つなのではないでしょうか?
Qtum(QTUM)クァンタムはやめるべき?
優秀な仮想通貨と考えられるQtumにも、もちろんデメリットはあります
Qtumを購入する際に懸念すべき点は大きく2つです。
それは「中国情勢に影響を受けてしまう」「ビットコインとイーサリアムの動向に影響を受けてしまう」の2点です。
中国情勢に影響を受けてしまう
中国におけるQtumのコミュニティはとても大きく、
Qtumは中国国内でも最も影響力を持つ仮想通貨プロジェクトの一つとして認識されています。
そして、Qtum財団は中国の政府や中央銀行と積極的にコミュニケーションをとり、
良好な関係作りに励んでいます。
それはつまり中国の政治による影響を受けにくいというメリットである反面、
中国国家に比較的依存しているという言い方もできます。
中国において高い支持率を誇っていた仮想通貨NEOは中国の政治経済動向に強く影響を受け、価格が大きく下落しました。
QtumがNEOの二の舞となるか、あるいは成長を続けていくのかについて考える
場合、中国の最新政治経済動向を追っていくことはマストでしょう。
ビットコインとイーサリアムの動向に影響を受けてしまう
Qtumは独自システムを推していくことで市場価値を高めていますが、
そのベースとなっているのはビットコインとイーサリアムです。
つまり両仮想通貨の価格や最新の情報に大きく影響を受けてしまいます。
過去の仮想通貨時価総額の動向を調べてみると、やはりイーサリアムのスマートコントラクトが評価されると、
同じくスマートコントラクトを導入している他の仮想通貨も良く評価されることは分かっています。
しかしながら、Qtumの開発には多額の資金がつぎ込まれているので、
今後ビットコインとイーサリアムをベースとしない独自のシステムが使われるようになる可能性はあります。
その場合、Qtumの将来も価格も安定的なものとなるでしょう!
Qtum(QTUM)クァンタムはどの取引所、販売所で買うの?
日本国内においてQtum(QTUM)クァンタムを取り扱っている取引所は、残念ながらありません。
ネトビジ!では取引高が世界一位の取引所のBinance(バイナンス)をオススメしています。
残念ながら、Qtum(QTUM)クァンタムは国内取引所には上場していませんが、Binance(バイナンス)は日本語対応もしており、使い方も非常に簡単です。
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