仮想通貨Tether (USDT) テザーとは?やめるべき?仕組み・買い方・チャート・将来性・オススメの取引所を解説

こんにちは。ノマド・若(ワーカー)です。今回は抜群の安定感を誇る仮想通貨!?仮想通貨Tether(USDT)テザーを徹底解説していきます!

ノマド・若

Tether (USDT) テザーとは?

通貨名 Tether
通貨略称 USDT
公開日 2015/2/25
時価総額 ¥3000億5千万
時価総額ランキング 10(2018年7月1日時点)
発行上限 3,080,109,502 USDT
公式サイト Tether Website
 Twitter Tether Twitter

Tether (USDT) テザーは、法定通貨の米ドルと連動して価格変動する仮想通貨です。

他の通貨と連動している通貨をペッグ通貨と呼びますが、Tetherはこれに分類されます。

具体的に言えば1USDT=1USDで取引ができるようにTetherの価格は設定されています。

Tetherはブロックチェーンの機能とペグ通貨としての安定性を持つため、

仮想通貨と法定通貨のメリットを併せ持つ通貨と言えます。

それではその特徴について詳しく見ていきましょう!

Tether (USDT) テザーの特徴は?

Tether (USDT) テザーはPORで価値が担保されている

Tether (USDT) テザーはドルのペッグ通貨として、1USDT=1USDとして価値を持っています。

この価値を保存するための仕組みとしてTetherにはPOR(プルーフオブリザーブ)が採用されています。

PORによって新規のTetherは発行されます。

POR(プルーフオブリザーブ)とは
銀行の準備金による支払い能力に似た概念。利用者がTehter Limitedが保有する銀行口座に法定通貨を入金すると、その額と同価値のTetherが発行される仕組み。

反対に利用者がTether Limitedが保有する銀行口座から法定通貨を引き出すと、その分のTetherが消費される。

POR(プルーフオブリザーブ)の仕組みにより、

発行されたTetherと発行のために入金された法定通貨の総額は常に等しく、変化しません。

このようにTetherはPORの仕組みを採用しているため、米ドルによって価値が安定化されており、

価格変動が少ない安定した通貨といえます。

Tether (USDT) テザーは仮想通貨と法定通貨のメリットを併せ持つ

Tetherは前述のPORという仕組みを用いたペグ通貨であることと、

仮想通貨であるという二つの特徴により、以下のようなメリットを持ちます。

  • プロックチェーン技術による安全性・効率性
  • 仮想通貨より価格変動が小さいため送金・決済に適している
  • 法定通貨より送金・取引手数料が安く済む

特に仮想通貨の価格は激しく変動するため、

送金や決済に非常に有用なブロックチェーン技術があるにも関わらず、

そのボラティリティの高さから、利用が促進されないという矛盾が存在しています。

日経新聞の記事によると仮想通貨価格は1日で1%以上変動することはザラにあるということです。

参考 仮想通貨、1000種以上に増加 日に1%の価格変動も日経ヴェリタス

1%程度と侮るのは非常に危険です。例えば100万円の送金を仮想通貨で行う際、

1%価格が高騰すると1万円の損失が起きてしまいます。

これではブロックチェーン技術を活かした高速送金を行うのに無視できないコストがかかってしまいます。

このような価格変動に対してTetherは対応できるため、非常に有用であるといえるでしょう。

Tether (USDT) テザーは中央管理されている

法定通貨と仮想通貨両方のメリットをTetherは享受していますが、

Tetherには中央管理者が存在しています。

管理を行っているのはTetherの運営団体であるTether Limited社です。

Tether Limited社がPORの際に担保となっている法定通貨の管理・Tetherの発行を行っています。

ここで問題になると思われるのが、

Tetherの管理・発行を独占的に行っているのも同社であるということです。

これは大きなカウンターパーティリスクが存在していることを意味します。

カウンターパーティリスク
カウンターパーティリスクは、デリバティブ取引の相手方(カウンターパーティ)が契約満期前に経営面で行き詰まり、契約上定められた支払いが履行されないリスクのことをいいます。

カウンターパーティリスクとは|金融経済用語集

つまり金融商品の取引の際に仲介をしている会社が倒産してしまった時、

発生してしまう損失の可能性をカウンターパーティリスクと呼びます。

Tetherの場合に当てはめたカウンターパーティリスクは以下の通りです。

  • 中央管理者であるTetherlimitedが破綻するリスク
  • 中央管理者が不正を行うリスク
  • 法定通貨を預けている銀行が破綻するリスク
  • 中央管理者がハッキングされるリスク

Tetherの考え方は、中央管理者を必要としない非中央集権の考え方と大きく異なるため、

この点は懸念しなければなりません。

Tether (USDT) テザーのチャートは?

緑の線が対ドル相場、青の線が時価総額、黄色の線がビットコインに対する相場となっています。

見ていただいてわかる通り、ドルに対して価値は安定していますし、

時価総額も17年から18年で大きく増加しています。

Tether (USDT) テザーの将来性は?

結論から言うと、Tetherの将来は明るいと言えそうです。

これはここまで書いてきた仮想通貨と法定通貨双方のメリットを持っているという特徴と、

先ほどのチャートから裏付けされています。

しかしながら既にTetherは仮想通貨ランキングでも10位であり、かなり人気の通貨であるため、

価値の急上昇は望めないでしょう。

長期保有による価値増加利益を求めるべきと思われます

しかしながら、懸念すべき点はやはりカウンターパーティリスクの大きさです。

実際に2017年11月19日にTetherの信頼を揺るがす事件が起きてしまいました。

それはTetherlimited社から3000万ドル相当のUSDTが盗難されたことです。

参考 Tether,a startup that works with bitcoin exchanges, claims a hacker stole $31MTechCrunch これはTetherが管理しているウォレットに対するハッキングによって起きた事件と言われています。

3000万ドルは円換算すると35億円に相当するため、この事件のインパクトはかなり大きく、

マウントゴックスの仮想通貨盗難事件を彷彿とさせるものがあります。

この事件の影響は仮想通貨でトップの知名度を誇るビットコインの価格にも波及し、

同通貨の値段を4%ほど下げました。

いまとなってはランキング上位の通貨であるTetherですが、

有名になったきっかけは悲しくもこのバッドニュースによるものでした。

TetherLimited社は事件が起きてすぐハッキングを行った者のアドレスを特定し、

盗まれた35億円相当のUSDTをハードフォークによって無効化し、事態は収束しました。

このようなハッキングによる盗難事件はTetherの信頼性を下げる結果となったものの、

その事件から2018年7月1日現在に至るまでの間で目立った事件は起きていないため、

Tether事態のセキュリティの強化・改善が行われたのではないかと期待できます。

チャートを見る限り、今後もTetherは時価総額を伸ばし、

一般に普及する可能性は大いにあり得るのではないでしょうか?

Tether (USDT) テザーはどこで買えるの?

日本国内においてTether (USDT) テザーを取り扱っている取引所は、Krakenのみです。

Krakenはユーロ圏で大きな取引高を誇るアメリカの取引所であるため、利用はお勧めできますが、

ネトビジ!では取引高が世界一位の取引所のBinance(バイナンス)を強くオススメしています。

Binance(バイナンス)は日本語対応もしており、使い方も非常に簡単です。

最近落ち着いてきたビットコインだけでなく、

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投資機会を失う前にぜひ口座開設をしてしまいましょう!!

ハッキングの恐怖に晒されたくない国内のみなさんもこの機会に、海外へ進出してみるのはいかがでしょうか?

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